寺院本堂

総本山である
泉涌寺に
倣った本堂

建物全体が仏の胎内と捉える当寺院ではその最上階に本堂を設けました。本来、本堂は御本尊を崇めるように、上り坂になっているのですが、当寺院の本堂は下り坂になり、御本尊と視線の高さが合うようになっています。その構造は泉涌寺の本堂を倣ったもの。泉涌寺が天皇家御用達であるため、御本尊と天皇家を同じ高さにしたのです。
また中央に一本赤い絨毯が敷かれていますが、こちらは真言宗泉涌寺派が赤を基調としていることに由来します。

大日如来様、如意輪観音様、
不動明王様、馬頭観音様を
お祀りする本堂

正面に見えるのが大日如来様、左手に見えるのが如意輪観音様、右手に見えるのが不動明王様になります。大日とは「大いなる日輪」という意味です。密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。
大日如来様の後ろには青い光が後光を指すように灯されています。
如意輪観音様の「如意」とは意のままに智慧や財宝、福徳もたらす如意宝珠を、「輪」は煩悩を打ち砕く法輪を意味しています。
不動明王様は左手に縄、右手に剣を持ち、後ろには炎がもえさかっています。
縄は人々を救い、剣は悪いものを断ち切るためにあると言われています。

自然との調和を表現し、
上質の素材を随所に施した本堂

本堂内には伝統工芸品である玉虫の羽根を用い、下の木も無垢が使われています。
また正面右手には擬岩石が飾られ、自然との調和を表現しました。

リアルタイムで高野山の音色を届けるクーネ

耳を澄ますと鳥の鳴き声が聞こえます。これはクーネという空間音響デザインによる高野山の音も届けられるように設計されているからです。都会の喧騒の中にあって自然の癒しを体験できるお寺をつくりたいという想いから設置しました。